オフィスの需要、回復基調 活気戻り、レストランなどに朗報

 

オフィスの需要、回復基調

活気戻り、レストランなどに朗報

 

ビジネス街の象徴であるミッドタウン。賃貸を更新したり増床する企業も出てきた

 

ニューヨーク市でオフィススペースの需要が回復基調にある。不動産プラットフォームVTSによると2023年の需要インデックス(VODI)は約5億平方フィートで前年比40%増となった。全米平均の20%の2倍で、コロナ前の75%まで戻っている。

VODIは実際の賃貸契約より6〜9カ月先行する。VTSでは「今年の新規賃貸契約は3000万平方フィートを上回る。コロナ蔓延が始まって以来、最高水準になる」と予想している。19年には4300万平方フィートだった新規賃貸契約も23年には2600万平方フィートで、前年の11%減だった。

市内の大企業で構成する非営利団体「パートナーシップ・フォア・ニューヨークシティ」のキャサリン・ウィルデ会長は「我々のメンバーに、賃貸契約更新やオフィス改修、新しいスペースへの引っ越しが見られる」とコメント。「金融機関や専門的サービスを提供する企業がオフィスを物色している」と明かす。ブラックロックやアメリカン・エキスプレスなど大手企業がオフィスを拡張する計画だという。

特にマンハッタンは活気が戻り、「ゴーストタウン」を返上。地下鉄や鉄道の利用者も増えている。ミッドタウンで複数のレストランを経営する「アブラ・グループ」のパートナー、マーク・パッカー氏は「レストランや小売業者には朗報。市の基本的なエコシステムが再生する」と話している。(1月31日、ニューヨークポスト

 

テック企業や金融、NPOなどが入居するエンパイア・ステート・ビル付近も活気が戻ってきた

 

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