ゴキブリ、ハエ、ネズミの形跡・・・
300の公立校カフェテリアで
ニューヨーク市内の公立学校300校のカフェテリアで、ゴキブリやハエ、ネズミがいた形跡があったほか、重大な食品衛生法違反が目立つことが、市衛生当局の調べで明らかになった。市教育局が管理・運営にあたる1400校のうち、約5分の1に相当する。私立学校では、公立学校の倍以上に上る重大な法違反が発覚している。
公衆衛生の専門家によれば、必ずしも1~2つの違反が食中毒の発生につながるわけではないという。ただ、230を超える学校が違反を繰り返しているとの実態も浮かび上がっている。ラトガース大学のドナルド・シャフナー教授(食品科学)は「同じ施設で頻繁に起こるのは、悪い兆候だ」と指摘。害虫の発生や不衛生など危険と判断される違反が数年続くようだと、食中毒のリスクが高まると警告する。
市の衛生検査官は、少なくとも年1回、各校のカフェテリアを訪ね、衛生管理状況などを確認。教育局によると、スクールランチが医学的な問題を引き起こしたという記録はないという。しかし、ロウアー・マンハッタンの高校は、直近5回の検査のうち、4回でハエかネズミの形跡を発見した。直近3回の検査でネズミがいた形跡があったクィーンズ区の学校に通う女子生徒は「インゲン豆はぐちゃぐちゃで、トウモロコシは変」とこぼしている。 (1月31日、ゴッサミスト)
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