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共同通信
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【サンパウロ共同】エルサルバドルで4日、ブケレ大統領の任期満了に伴う大統領選の投票が行われた。事前の世論調査で、再選を目指すブケレ氏の支持率は約80%に上り、4%台と低迷する次点候補を大きくリード。選挙は事実上の信任投票の様相を呈している。
2019年に大統領に就任したブケレ氏は、犯罪組織がはびこり殺人発生率が世界最悪レベルとされた治安を改善し、高い人気を誇る。21年には世界で初めて暗号資産(仮想通貨)のビットコインを法定通貨化した。
一方、犯罪組織メンバーらの恣意的な拘束が相次ぎ、人権団体からは強権的な手法に批判も出ている。憲法は再選を禁じていたが、ブケレ氏寄りの最高裁が21年、再選可能とする解釈を示した。
ブケレ氏が選挙活動に集中するため23年12月から大統領の職務を私設秘書に任せ、自身を「休暇」扱いとしたことも非難の的になっている。