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共同通信
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東京電力福島第1原発事故による避難者が起こした損害賠償請求訴訟が福島地裁いわき支部で和解したことを受け、東電幹部は4日、福島県いわき市で原告らに謝罪した。賠償金の支払いに加え、謝罪が和解条項に含まれていた。原告側弁護団によると、同種の集団訴訟で和解に至ったのは全国初という。
この日は東電の高原一嘉福島本社代表が小早川智明社長の謝罪文を代読。「長年、皆さまが大切に育んできた古里とのつながりを途絶させ、取り返しのつかない被害と混乱を及ぼしてしまった」と謝罪し、原告側に手渡した。原告代表の田中徳さん(58)は「和解は苦渋の決断。謝罪が口先(だけ)と言われることがないように願う」と述べた。