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市警の鳴り物入りロボット、お蔵入り
タイムズスクエア駅で埃かぶる

昨年9月から地下鉄タイムズスクエア駅で試験運用を始めていた、ニューヨーク市警(NYPD)の警備ロボット「K5」が、ひっそりと役目を終え、お蔵入りしていた。4台のカメラで乗客の動向を追わないどころか、乗客がヘルプボタンを押す場面もない。映画スター・ウォーズに登場する「R2-D2」の巨大版を彷彿させるような外観で、重さ400ポンド(約180キロ)のロボットは、駅構内の空き店舗で埃をかぶっていた。
ニューヨーク・タイムズ(2日付)が伝えたところによると、K5の巡回警備は予定通り、昨年12月初めに終了。深夜の午前0時から早朝午前6時まで勤務していたという。K5を巡っては、試験導入当初から、プライバシーの侵害を懸念する声が上がっていた。法律関係の市民団体は、K5が持つ新技術がどのように使用され、データがどのように保護されているかなどに関する調査を要求するなどの動きもあった。
「警官たちは、ロボットに何もさせなかった。廊下を歩かせるくらいはできただろうに」。警備員のケルビン・ケインズさんは、ロボットが巡回しているのを見たことがないと明言した。充電ステーションに接続されたK5の周りには、セルフィーを求める人たちがいたという。技術に詳しいアダムズ市長が鳴り物入りで導入したものの、あっけない幕切れとなった。
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