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共同通信
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【ソウル共同】韓国の尹錫悦大統領は7日放送された公営放送KBSテレビのインタビューで、元徴用工訴訟問題を巡り、解決へ「韓日関係の改善を願う両国の企業人の協力」を呼びかけた。
韓国政府傘下の財団に賠償金支払いを肩代わりさせる解決策を昨年3月に発表したが、日本の謝罪や賠償を求めて拒否する原告もいる。尹氏は具体的には言及しなかったが、日本の企業も財団に資金を拠出するなどの貢献を期待しての発言とみられる。
財団は拒否する原告らについて賠償相当額の供託手続きを取ったが、裁判所は全て不受理とし、上級審で審理が続く。
尹氏は外国首脳との共同会見を除き、約15カ月間、記者会見やぶら下がり取材に応じていない。今回も3日前に事前収録され、深夜10時からという異例の時間の放送。特定のテレビ局との予定調和的な対談形式となり、韓国では「閉鎖的だ」との批判が出ている。
放送冒頭で尹氏は物価高や少子化問題に取り組むことを強調した。
尹政権の支持率は低迷。妻金建希氏が高級ブランド品を受け取ったとみられる動画が波紋を広げている。