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共同通信
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日産自動車労働組合は7日、今春闘で月額平均1万8千円の賃上げを要求すると発表した。前年要求から6千円引き上げ、現在の賃金体系を導入した2005年以降で最高水準となる。歴史的な物価高が続く中、トヨタ自動車やホンダの労組でも最高水準の要求が相次ぐ。大手メーカーが力強い賃上げを実現すれば、裾野が広い車産業への波及が期待できる。
日産は、年間一時金(ボーナス)も前年から0.3カ月分引き上げ、5.8カ月分とする。物価高を踏まえ「実質賃金の低下を防ぎ、組合員の生活を守るための適切な配分」を求めることも初めて要求書に盛り込んだ。前年春闘では経営側は満額回答している。