雨の中、不明者捜索続く

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共同通信
行方が分かっていない女性の捜索が続く石川県珠洲市仁江町の土砂崩れ現場=7日午前

 能登半島地震で、帰省中の家族を含む一家11人が土砂崩れに巻き込まれた石川県珠洲市仁江町の住宅の現場では、消防や自衛隊などが7日も、行方が分かっていない女性の捜索を続けた。時折激しい雨が降る中、再び崩落する恐れがないか上空からドローンで確認しながら作業を進めた。

 崩れた山の斜面の土砂に押しつぶされて住宅の跡形はなく、大量の茶色い土のところどころに木材が見える。7日は午前9時ごろから消防や自衛隊などが約130人態勢で捜索した。土砂で流された可能性があるとして、6日に男性の遺体が見つかった場所を中心に、注意深く調べた。

 辺りには、土砂崩れで山肌が露出した場所があちこちに見られる。雨脚が強まると、二次被害の危険があるため捜索を中断し、隊員は一時退避した。

 捜索は連日続いている。7日指揮に当たった緊急消防援助隊京都府大隊の鳥越慶治隊長は「ご家族が悲痛な思いで待っている。安全対策を講じながら何としても不明者を発見し、ご家族のもとへ届ける」と力を込めた。