未成年者保護でアルゴリズム規制
SNS配信の仕組み制限へ、法案提出
SNS上でコンテンツの配信を決定するアルゴリズムを制限する法案が、ニューヨーク州議会に提出された。未成年者の保護を目指し、インスタグラムやTikTokなどに対し、最初に保護者の同意を得ない限り、州内でアルゴリズムを使用して未成年者にコンテンツを配信することを禁止する。アプリが十代のユーザーに通知を送るタイミングや、未成年者から収集したデータの扱い方についても制限を設けた。
ホークル知事は、SNSの過剰な利用が十代の精神疾患の増加につながっていると指摘。法案により、SNSの中毒性を軽減できると強調した。今回の法案は、コンテンツそのものを規制するのではなく、配信の仕組みを制限する点で他の法案と異なっている。法案が成立すれば、他州にも法的な道筋を示すことになる。
連邦レベルでは、未成年者向けアルゴリズムの禁止や、未成年者にアルゴリズムを無効にする選択肢を与える事を企業に義務づける法案などが提出されたが、いずれも成立していない。複数の州で、特定の種類のコンテンツからの子どもの保護や、未成年者のアカウント登録の制限など、SNSを規制する様々な法律が成立したが、憲法修正第1条の言論の自由の保護を掲げるSNS企業による抵抗など、法的な障害にぶつかっている。(7日、ウォール・ストリート・ジャーナル)
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