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共同通信
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【ジュネーブ共同】タイで汚職罪などで実刑を言い渡され警察病院に入院中のタクシン元首相が、国外逃亡から帰国する前までスイスに住んでいたとスイスメディアが11日報じた。2010年にテロ容疑で逮捕状が出ていた中、居住許可を得た経緯は「謎に包まれている」と伝えた。
南部バレー州に21年から居住。一時金を支払い許可を得たとみられるが、州当局は個人情報だとして詳細を伏せたという。
報道は、タクシン氏から選挙活動の資金援助を受けた地元の元政治家が関与した可能性に言及。居住許可の判断は「莫大な財産から得られる税金と悪化するスイスのイメージなどをてんびんにかけたものだ」と指摘した。