国土安全保障長官の弾劾訴追決議

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共同通信

 【ワシントン共同】米下院は13日、南部国境から流入する不法移民の急増に対応できていないとして、マヨルカス国土安全保障長官を弾劾訴追する決議案を賛成多数で可決した。下院は共和党が多数を占める。11月の大統領選の争点となる不法移民問題でバイデン民主党政権が失敗していると印象付ける狙いがある。

 バイデン大統領は「共和党議員が根拠のない弾劾訴追を推し進めた」と非難する声明を発表した。上院が弾劾裁判を開いたとしても民主党が多数派のためマヨルカス氏は無罪となる見通し。

 米メディアによると、閣僚の弾劾訴追は不正な金銭授受疑惑が発覚した1876年のベルナップ戦争長官の事例のみ。