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共同通信
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東京都台東区の自宅で保育園児の次女=当時(4)=に有害物質「エチレングリコール」と抗精神病薬「オランザピン」を摂取させ殺害したとして殺人容疑で両親が逮捕された事件で、母親の細谷志保容疑者(37)がオランザピンを服用していた時期があることが15日、東京都児童相談センターなどへの取材で分かった。自宅ではオランザピン数錠が見つかっており、警視庁浅草署捜査本部は詳しい経緯を調べる。
捜査関係者によると、志保容疑者と父親の健一容疑者(43)のいずれかが、エンジン冷却水の凍結を防止する不凍液に含まれるエチレングリコールやオランザピンをインターネット通販で複数回購入していた。
児相などによると、志保容疑者は2019年に建造物等以外放火容疑で逮捕されたことがあり、死亡した次女美輝ちゃんら子ども3人を一時保護。以降も連絡を取り、状況確認を続けていた。志保容疑者はオランザピンを服用していると説明したという。
オランザピンは統合失調症や双極性障害を患う人に効用があるとされる。服用には医師の処方箋が必要。