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共同通信
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内閣府が15日発表した2023年10~12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は物価変動を除く実質で前期比0.1%減、年率換算は0.4%減だった。マイナス成長は2四半期連続。好調な企業業績を背景に株価が歴史的な高値で推移する一方、物価高が家計を圧迫して個人消費の不振が続いた。同時に発表した23年の名目GDPは591兆4820億円。内閣府によると、ドル換算で4兆2106億ドルとなり、ドイツ(4兆4561億ドル)に抜かれ世界4位に転落した。
名目GDPの金額自体は過去最高で、前年比の増加率も5.7%と、物価高を反映して1991年以来の高い伸びとなった。4位転落は円安ドル高や、ドイツの物価高が日本を超えるペースだったことが影響した。世界経済でのシェア縮小が進むと国際的な発言力の低下が懸念される。23年の実質GDPは前年比1.9%増だった。
10~12月期は、プラス成長を見込んだ多くの市場予想に反してマイナスとなった。
名目GDPは前期比0.3%増で、年率換算は1.2%増だった。