Published by
共同通信
共同通信
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古沖への移設を巡り、軟弱地盤がある大浦湾側に生息するサンゴの移植を許可するよう農相が出した是正指示は違法だとして県が取り消しを求めた訴訟の判決で、福岡高裁那覇支部は15日、「水産資源保護の観点から移植して避難させる必要性が認められる」とし、請求を棄却した。
国は、軟弱地盤改良工事の設計変更承認の代執行を経て、1月に大浦湾側の工事を開始。サンゴの移植が完了後、地盤改良に着手する。
三浦隆志裁判長は判決理由で、不許可とした県の法定受託事務の処理は漁業法違反と指摘した。