レバノン国境、攻撃の応酬激化

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共同通信
イスラエルの空爆を受けたとされる場所で、救急車の近くに集まる人々=15日、レバノン南部ナバティエ(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル北部サフェドの軍基地に14日、レバノンからロケット弾攻撃があり、女性兵1人が死亡、8人が負傷した。イスラエル軍は14日、レバノン南部を報復空爆し、ロイター通信によると、親イラン民兵組織ヒズボラ戦闘員4人のほか、民間人11人が死亡した。1日の民間人被害としては最大規模。パレスチナ自治区ガザの保健当局によると、軍は15日、包囲していたガザ南部ハンユニスのナセル病院を襲撃した。

 中東の衛星テレビ、アルジャジーラは、今回のイスラエルによる空爆は、これまでよりレバノン領に入り込んでいたと指摘し、イスラエルとヒズボラの衝突が「最も激化」したと伝えた。

 軍はナセル病院襲撃を巡り、イスラム組織ハマスが拘束していた人質の遺体があるとし、限定的作戦が目的と主張した。

 イスラエル首相府は14日、ガザの休戦交渉進展にはハマスの立場変更が必要との声明を出した。ネタニヤフ首相はエジプト・カイロでの15日の休戦案を巡る協議への代表団派遣を拒否したという。