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共同通信
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【ジャカルタ共同】インドネシア国際モーターショーが16日までに、首都ジャカルタで開幕した。電気自動車(EV)産業を重視するジョコ大統領の戦略に沿い、中韓勢に加え、新興ベトナムメーカー「ビンファスト」も初出展した。大統領選で勝利したプラボウォ国防相もEV重視を引き継ぐ方針で、現在市場の大半を握る日系メーカーも対応を迫られそうだ。
ビンファストはモーターショーで、インドネシア市場への参入を発表。東南アジアでは初の海外進出先となり、年内に工場建設に着工する。
中国EV最大手の比亜迪(BYD)も初出展した。BYDもインドネシアでEV工場の年内の着工を検討している。韓国の現代自動車は既に現地でEV生産を開始。電池工場も2拠点を建設中だ。
投資が相次ぐ背景にはインドネシア政府の戦略がある。EV用電池に使うニッケルの産出量はインドネシアが世界の約37%を占めており、政府は2020年、ニッケルの未加工鉱石を禁輸。製錬所や電池工場など関連投資を誘致する狙いだ。