売却役元自衛官に実刑、広島地裁

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共同通信
広島地裁

 「ルフィ」などと名乗る指示役を巡る広域強盗のうち、2022年に広島市西区で親子3人が負傷した事件で、強奪品の一部を売却したとして盗品等処分あっせん罪に問われた元自衛官中桐海知被告(24)=別事件の強盗致傷罪などで実刑確定=に、広島地裁は19日、懲役1年、罰金50万円(求刑懲役2年、罰金50万円)の判決を言い渡した。

 桜井真理子裁判官は判決理由で、被告に売却先や契約の判断は委ねられておらず「指示役に従属的な立場であったことは明らか」としつつ、売却額に応じた報酬目当てで「売却額を高くするため交渉するなどの主体的な行動も交え、売却を繰り返した」と非難した。

 判決などによると、22年12月23~27日、東京都内の貴金属買い取り店など2カ所で計9回、腕時計など74点を計1132万3200円で売却した。

 中桐被告は昨年1月の千葉県のリサイクルショップ強盗事件で強盗致傷罪などに問われ、千葉地裁で懲役3年の実刑判決を受け、確定した。