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共同通信
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LGBTQなど性的少数者や、そうかもしれないと感じている子ども・若者の孤立を防ごうと、全国各地で居場所づくりを行う一般社団法人「にじーず」が13~23歳を対象に、インターネット上の仮想空間「メタバース」を利用した匿名の交流会を始めた。パソコンやスマートフォンで、全国からアクセスできる。
1月下旬に開かれた第1回交流会。参加者は好きな髪形や服装をし、自分の分身となる「アバター」としてメタバース上の「部屋」に集い、近くに座った参加者と学校の話をしたり、ダーツなどゲームを楽しんだりして約1時間半を過ごした。
認定NPO法人ReBitがインターネットで行った「LGBTQ子ども・若者調査2022」によると、10代のLGBTQの29.4%は「しばしば・常に」孤独感があると回答。過去1年に自殺を考えたと答えたのは48.1%に上っており、抱える孤独や不安は深刻だ。
にじーずは全国9都府県で居場所事業を進めるが、拠点に来られない子もいることが課題だった。
22日夜に第2回交流会を開く。初参加の人にはスタッフが事前に年齢確認などを行う。ホームページから申し込める。