政倫審日程、与野党が協議

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共同通信
衆院予算委理事会に臨む与野党の理事ら=22日午前

 衆院予算委員会は22日、理事会を開いた。与野党は自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院の政治倫理審査会を巡り協議。自民は28日にも政倫審を開催する方向で調整している。野党は派閥からの還流を政治資金収支報告書に記載しなかった自民現職82人のうち、全ての衆院議員51人の出欠意思確認などを条件に応じる構え。自民側の対応が焦点だ。

 自民は51人について出席意向の確認を急いでいる。これまでに安倍派座長を務めた塩谷立元文部科学相、同派「5人組」の松野博一前官房長官、西村康稔前経済産業相、高木毅前国対委員長、二階派の武田良太事務総長の計5人が出席する意向だと野党側に伝えている。

 出席意向の塩谷氏ら5人は、22日午前にも田中和徳政倫審会長に政倫審開催を申し出る予定だ。

 自民は、2024年度予算案の23年度内成立が確実となる3月2日までの衆院通過を目指す。21日の予算委理事会で中央公聴会の29日開催を提案したものの、野党は政倫審開催を決める必要があるとして持ち帰った。