米エヌビディア、純利益8倍超

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共同通信
米カリフォルニア州にあるエヌビディア本社=5日(ゲッティ=共同)

 【ニューヨーク共同】米半導体大手エヌビディアが21日発表した2023年11月~24年1月期決算は、純利益が前年同期の約8.7倍の122億8500万ドル(約1兆8400億円)だった。売上高は約3.7倍の221億300万ドルとなり、いずれも四半期として過去最高を更新した。強みを持つ人工知能(AI)開発に対応した半導体が好調で急成長が続いた。

 エヌビディアの主力製品である画像処理半導体(GPU)は複雑な計算を必要とする生成AIの開発や運用に向いている。生成AIを手がける多くの企業が採用し、争奪戦が起きている。

 高い成長期待から株価の上昇傾向が続いており、他のITや半導体関連銘柄にも波及して世界の株高をけん引している。決算発表の内容が好感され、21日の時間外取引でエヌビディア株は一時10%超上昇した。

 AI向けを含むデータセンター向け部門の売り上げが約5.1倍の184億400万ドルに膨らんだ。ゲーム部門は56%増の28億6500万ドルだった。