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共同通信
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天皇陛下は23日、64歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、皇居・宮殿「石橋の間」で記者会見し、能登半島地震について「多くの方が犠牲となり、避難を余儀なくされている方が多いことに深く心を痛めている」と述べた。避難生活の長期化による高齢者の体調を案じ、皇后さまと共に被災地へ見舞いに訪れたい意向を明らかにした。
厳しい状況の中で、救助活動や医療支援などに尽力している関係者をねぎらい「復旧・復興が順調に進んでいくことを願う」とした。
昨年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行したことに触れ「人々の日常生活が元に戻っていく上で、確かな明るさが見える年となった」と語った。式典出席に伴う地方訪問が再開し「それぞれの場所でいろいろな方の話を直接伺い、笑顔に接することができたことも心和むことでした」と振り返った。
昨年6月に全国植樹祭で訪れた岩手県では、東日本大震災の被災者と懇談し「幾多の困難を抱えながら、たゆみない努力を続けてこられた姿に心を打たれた」と述べた。