日米欧、ロシアに即時撤退要求

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共同通信
米ニューヨークの国連本部

 【ニューヨーク共同】ロシアによるウクライナ侵攻開始から24日で2年を迎えるに当たり、日本や米国、欧州など30以上の国や機関が、ロシア軍の即時撤退や北朝鮮からの弾道ミサイルなど武器調達停止を求める共同声明を発表する方針であることが22日分かった。共同通信が草案を入手した。ニューヨークの国連本部で23日、賛同する各国代表らとそろい、ウクライナのクレバ外相が声明を読み上げる見通しだ。

 侵攻1年に当たる昨年は、国連総会でロシア軍の即時撤退を要求する決議案を賛成多数で採択した。今年はパレスチナ自治区ガザの衝突激化で関心が分散。侵攻を継続するロシアと撤退を求める米欧の激しい対立もあり、決議案の提出は見送られる方向となった。日米欧は有志国で共同声明を発表し、ロシアの侵攻を看過していないとアピールする狙いだ。

 草案では、ロシアの侵攻を「国際法違反で断固として非難する」と強調。ウクライナの民間人やインフラへの攻撃は「戦争犯罪に該当する可能性がある」と指摘した。