インディペンデント フィナンシャルアドバイザー 比嘉啓子

 

確定申告の際に税金の控除にもなるおすすめのプランをご紹介します。

大学進学のための積立てプランやリタイアメントプランなど、ご自身に合ったものを利用しましょう。

比嘉啓子 MBA

インディペンデント フィナンシャルアドバイザー
MBA所得後、為替トレーダー、投資信託会社の会計、コンプライアンスを経てファイナンシャアドバイザーとなる、全米に跨るクライアントにフィナンシャルプラン、投資、年金 (IRAなど)、生命保険、介護保険などのアドバイスを行い、関連商品を取り扱っている。2009年より、インディペンデントとなる。米国証券取引き、投資アドバイザリー、生命保険、医療保険の免許を持つ。20以上のキャリアを持つ。

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大学の積み立てプランについての基本情報

2023年末に成立したセキュアアクト 2.0(SECURE ACT 2.0)により、高等教育資金形成用の投資口座(セクション529プラン)にいくつか優遇処置が付与されました。

お子さんがいるご家庭、お孫さんや甥、姪がいて、その子に大学資金の援助をしたい方を対象としています。

まず、個人で529プランの口座を開設します。(ネットやフィナンシャルアドバイザーを通して購入可)。両親や祖父母などが権利人となり、お子さんやお孫さんを受益者として任命し、口座に毎月、年間、一括の形で拠出し、貯蓄していきます。529プランへの拠出額は年間夫婦で1万ドルまで州税の控除となります。対象となるには、権利人の住んでいる州認可の529プランへの拠出でなければいけません。529に入金された資金は利息、投資益などの税金は繰り延べとなります。引出しについては、高等教育費用であれば引出しが非課税となります。Roth IRAと共にタックスフリーの投資となりますので、投資商品としては大変メリットがあります。

投資内容については多様でエイジベースと呼ばれるものから、アメリカ大型株、アメリカ小型株、海外株、ボンド(債権)関連ファンドなど充実しており、投資はと躊躇される方用の保証型のオプションも揃っています。

 

リタイアメントプランについての基本情報

リタイア後の年金受給者の方(70.5歳以上)で毎年ノンプロフィットの団体やチャリティーなどに寄付をしている方用のプランです。「Qualified Charitable Distribution」と呼ばれるもので、こちらにも優遇処置が付与されています。

対象者はリタイアした方で積み立てた年金(IRA)をお持ちの方、寄金への寄付を毎年している方や寄付を考えている方。RMDなど73歳以上の強制引き出しが始まっている方などです。

こちらのプランを利用し、寄付金を直接団体に支払う事により引出金に対しての税金が非課税となります。引出し額はAGI(調整総所得)に加算されないのでメディケアの毎月のプレミアムに影響することもありません。夫婦で最高$200,000まで拠出することが出来るので相続税対処にも優遇価値があります。

ただし、寄付金先や寄付金の支払い方法、税金申告の仕方など多少複雑ですので、慎重に行わなければなりません。その他に寄付金を用いてトラストを設立することにより、本人への年金を捻出する事も可能であります。この方法は相続税、出国税などの対処にも使用可能です。

 

最後に、こういったプランを検討する際、注意する点

今回ご紹介したプランは対象者にとってメリットも大きい魅力的なものです。専門家に相談し正しい方法で利用していただきたいと考えております。よく耳にすることの一つに、お友達から、知人から聞いた情報だけを頼りに行動に移される方がいらっしゃいます。税法の取り決めは専門家から見ても複雑で、毎年細かな変更が確認されています。また、投資内容を選ぶのは自分のリスク許容量や投資期間、アセットアロケーションなどを考慮にして行う事は大切です。学費計画や相続計画などにおいてはファイナンシャルアドバイザー、会計士、弁護士に相談し正確な情報、プロからのアドバイスを入手するのが堅実でしょう。

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