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共同通信
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2019年に自殺した群馬県立勢多農林高(前橋市)2年生の伊藤有紀さん=当時(17)=を巡り、県の再調査委員会は24日、「学校の対応が適切であれば自死を回避できた可能性は十分にあった」とする報告書を公表した。同級生から悪口などのいじめがあったとする過去の調査結果を踏襲した上で、当時の学校の対応を問題視した。
報告書は、飼い猫の死が直接的なきっかけと判断し「いじめを含むさまざまな要因が心理的苦痛を高めた」と指摘。亡くなる前に両親と面談した教員らが十分な対応を取らなかったなどとして「相談体制が機能していれば命は守れた。学校が異変に気付くべき機会はあった」と批判した。