2次避難者、故郷で笑顔

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共同通信
被災した石川県輪島市の自宅から持ち帰った娘のランドセルなどを手に、2次避難先に向かう沖崎雅さん=24日午後

 石川県は24日、能登半島地震で県内の旅館やホテルに2次避難している人向けに、輪島市などの被災地と避難先を往復する無料のバスを運行した。久しぶりの故郷で友人との再会を喜んだ被災者がいた一方、自宅で被害の大きさを再認識し「住むのは難しいかもしれない」と口にする人も見られた。

 「やっほー、久しぶり」。午前11時ごろ、加賀市のホテルから輪島市に戻ったアルバイト沖崎雅さん(24)は昨年末以来、初めて幼なじみと再会した。行きつけだったパン屋などを車で巡り「泣けるくらい楽しかった」と笑顔を見せた。約4時間の滞在で自宅に寄り、小学1年の娘のランドセルを持ち帰ることもできた。