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共同通信
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奈良市の近鉄百貨店奈良店で27日、輪島塗の展示販売会が始まった。能登半島地震で被災した職人らを支援する狙いがあり、損壊を逃れた作品約100点が集結。販売員を務める奈良市の吉田ひとみさん(62)は「お客さんに作品を見てもらえてうれしい。職人の励みにもなる」と話した。3月3日まで。
販売会は、奈良市と近鉄百貨店が期間中の宿泊や販売場所を提供して開催。職人である夫のギャラリー(石川県輪島市)で被災前まで働いていた吉田さんによると、工房の大半が被災し再開を見込めない状況という。
輪島塗のカップを購入した奈良市の会社社長安田敏幸さん(70)は「できる範囲で支援を続けたい」と話した。