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共同通信
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都市部の高知市に移り住み、暮らしながら自分に合う中山間地域や海辺の地域を探す「2段階移住」を勧めている高知県で、市が体験型ゲームをホームページで公開している。(共同通信=野島奈古)
市の担当者は「どういう流れで住む地域を決めていくか気軽に知ってほしい」と話す。
2段階移住は高知県と県内の全市町村が連携して2018年度に始まった。
高知市内に転居し、県内の他の市町村への移住を検討する人に対し、賃貸住宅入居時の初期費用や家賃1カ月分など約20万円を市が補助。各市町村の移住相談窓口を訪問する際のレンタカー代も2万円まで支給する。
2022年度までに27組が支援制度を利用して移住した。
ゲームは、東京から市に移り住んだ30歳前後の夫婦が「海エリアの町」や「山エリアの町」を巡り、最適な移住先を探すストーリーだ。
地元住民との触れ合いを通じて「新鮮な魚介類が安く手に入る」「潮風の影響で塩害があり、住居や車が傷みやすい」などと生活上のメリットやデメリットが分かる。
市移住・定住促進室の島村英司室長は2段階移住について「まだ全国的には知名度は高くない。ゲームを活用して後悔のない移住をしてほしい」と力を込めた