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共同通信
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東京都は28日、太平洋戦争を体験した人の証言映像の公開を始めた。1990年代後半に都が撮影し、1人当たり10分間ほど。大半が初公開で、3月までに計122人分を都内4カ所で上映する。担当者は「平和の大切さを考える一助にしてほしい」と話している。
28日からは東京・池袋の東京芸術劇場で34人分を公開。このうち17歳で終戦を迎えた滝保清さんは、45年3月10日の東京大空襲で祖父母を助けられずに避難を余儀なくされた経験を証言し「悪いと思ったが、煙で息ができず目も開けられなかった。生きたいという本能だった」と語った。