針路変更で波浪受け荷崩れ

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共同通信
コンテナの荷崩れが起きた日本船籍の貨物船「ONE APUS(ワン・アパス)」=2020年12月(運輸安全委員会提供)

 運輸安全委員会は29日、2020年に日本船籍の貨物船「ONE APUS(ワン・アパス)」(14万6694トン)が米ハワイ沖を航行中、荷崩れが起きて大量のコンテナが海に落下した事故の調査報告書を公表した。船長の針路変更で揺れが激しくなりやすい角度から波浪(うねり)を受けるようになり、船が大きく傾いたと指摘した。

 報告書によると、貨物船は20年11月30日深夜から翌12月1日未明にかけて激しく揺れて傾き、荷崩れが2回生じた。コンテナ7016個中1841個が海に落ち、983個が甲板上で倒壊。船長と乗組員計24人にけがはなかった。貨物船は阪神港神戸区に緊急入港した。