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共同通信
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豊田自動織機は29日、豊田鉄郎会長(78)が6月の株主総会後に相談役に退く人事を発表した。エンジンの認証不正問題を受けた事実上の引責との見方が出ている一方、豊田自動織機は経営基盤の一層の強化を理由に挙げ、引責を否定した。後任には、トヨタ自動車の寺師茂樹エグゼクティブフェロー(69)が就く。
寺師氏はトヨタの技術系の副社長を務めた経験があり、両社の連携を深める狙いがあるとみられる。
豊田氏はトヨタ創業家の出身。豊田自動織機の大西朗副会長(66)も副会長を退任し、取締役となる。高木博康執行職は報道陣の取材に「今回の認証不正を受けた人事ではなく、当社がこれから進んでいくための体制だ」と説明した。