ウェグマンズの鮮魚コーナーを提訴
人気寿司店、「企業秘密を盗んだ」と主張
イーストビレッジの人気寿司店「Osakana」のオーナー、原口雄次氏が大手スーパー「ウェグマンズ」を相手取り、提携すると見せかけて「企業秘密、慣行及び財務情報」を盗んだとしてニューヨークの地裁に提訴した。同店から数ブロックのところにあるウェグマンズの鮮魚コーナー「Sakanaya」の販売方法などが「驚くほど酷似しており混乱を招いている」と主張している。
訴状によると、Osakanaとウェグマンズの魚卸業者「Culinary Collaborations」は秘密保持および競業避止の義務を含む「基本的事業提携契約」を締結。ウェグマンズの社員がOsakanaを訪れて、魚のさばき方から販売方法まで全てを学んだ。その後、ウェグマンズ側が契約破棄して、Sakanayaをオープン。原口氏はオンライン署名サイト「Change.org」で「Osakanaの顧客を標的に積極的な販売活動を展開している」と批判して3700人以上の賛同者を集めている。
原口氏によるとウェグマンズは同様の方法で寿司テイクアウトのプログラムに関するアイディアをGenji Sushiから盗んだという。同氏の弁護士も「ウェグマンズは約束を破り、フェアな競争を阻害。マイノリティの事業主である原口氏のライフワークを台無しにしている」と語る。
これに対し、ウェグマンズは東京に拠点のある魚力商事と14年以上事業提携関係にあり、そのバックアップを受けてSakanayaを開店、運営していると反論。「この訴訟には意味がない」としている。(27日、フード&ワイン)