土曜の予算採決、31年ぶり

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共同通信
2024年度予算案を可決した衆院本会議=2日午後

 2024年度予算案を巡る与野党攻防が激化した結果、2日の土曜日に国会審議が行われた。衆院事務局によると、予算案が委員会と本会議で土曜に採決されたのは1993年以来、31年ぶり。1日の審議は深夜まで続き、2日の国会内では髪がぼさぼさで「疲れた」とこぼす議員や、審議中に何度もあくびをする議員もみられた。野党議員の批判に、岸田文雄首相が「迷惑をかけた」と釈明する場面もあった。

 予算案は憲法規定で2日までに衆院通過すれば3月中の成立が確実となる。与党は1日通過を目指したものの、野党は解任決議案や不信任決議案で対抗。国会は慣例上、委員長解任決議案などが提出されると、処理されるまで関係委員会の審議は止まる。与党は2日を使わざるを得なかった。

 衆院予算委員会は2日午前9時から再開した。立憲民主党の大築紅葉氏は「月曜日の4日に審議すればいいのに、なぜ強硬姿勢で臨むのか」と反発。石川香織氏は、加藤鮎子こども政策担当相ら子育て中の閣僚に配慮すべきだと指摘した。首相は「日程が変則的になり迷惑をかけた。配慮は大事だ」と応じた。