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共同通信
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韓国と北朝鮮の対立が激化している現状と展望を考えるセミナーが2日、大阪市であり、群馬県出身で韓国在住のジャーナリスト徐台教氏(45)が講演した。韓国社会の格差拡大や世界最低レベルの出生率は、背景に南北分断による政治のストップがあるとして「統一しなければならないという考えから脱却し、韓国は北朝鮮を主権国家と認め国交を結ぶ努力をすべきだ」と訴えた。
北朝鮮政府は昨年末、韓国を敵国だと宣言し、韓国政府は北を「反民族的」と非難した。徐氏は「統一を志向する特殊関係だった両国の関係性は壊れた」と指摘。だが、統一問題に韓国社会は無関心で、来月の総選挙では争点にもなっていないとした。