Published by
共同通信
共同通信
札幌市の繁華街ススキノのホテルで昨年、男性=当時(62)=が殺害され遺体が切断された事件で、殺人などの疑いで逮捕され、鑑定留置された無職田村瑠奈容疑者(30)の両親の弁護人が4日、担当した医師がインターネット上の動画などで、起訴されることが決まっていると印象付けるような発言をしたのは適性を欠くとする意見書を札幌地検などに提出した。
両親は父親で精神科医の修容疑者(60)、母親の浩子容疑者(61)。
意見書などによると、鑑定医は昨年11月にユーチューブで公開されたインタビュー動画に出演。事件の鑑定を担当していることを明確に否定せず「今回のケースも恐らく裁判員裁判になる」などと、殺人罪での起訴を前提とした発言をした。
その上で両親から瑠奈容疑者の成育歴や病気についての聞き取りは行われていないとして「責任能力に問題がないとの鑑定意見であれば、鑑定に疑義が生じる以上、別の医師による再鑑定を行うのが望ましい」と求めた。