中国、24年の成長目標5.0％

03/04/2024

　【北京共同】中国の第14期全国人民代表大会（全人代＝国会）第2回会議が5日開幕した。李強首相は就任後初の政府活動報告で、2024年の国内総生産（GDP）の成長率目標を「5.0％前後」に設定した。長引く不動産不況で経済の下押し圧力が強まる中、習近平指導部は安定成長の実現を図る。李氏は台湾独立に反対する立場を改めて強調。国防費を含む24年予算案も公表する。

　李氏は、積極的な財政政策で景気を下支えする方針を表明した。「不動産市場の安定的で健全な発展を促進する」と説明した。

　また、台湾独立の動きと外部からの干渉に断固反対し「祖国統一の大業を進める」とも述べた。

　中国は23年に成長率目標を5.0％前後に設定し、実績は目標をやや上回る5.2％だった。李氏は「複雑な国際環境に直面しながら困難を克服し、経済目標を達成した」と強調。

　中台関係は台湾離島で2月に起きた中国漁船転覆事故で対立が激化。中国が独立派と見なす頼清徳氏の台湾総統就任を5月に控え、台湾統一を譲らない姿勢を示した。