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共同通信
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【ワシントン共同】バイデン米政権で気候変動問題を担当してきたケリー大統領特使が5日、退任を前にワシントンで記者会見した。温室効果ガス排出削減を巡る米中協力の今後を心配する声もあるが「悪化するとは思わない。課題は既に明確になっている」と取り組みの継続に期待を示した。
昨年にアラブ首長国連邦(UAE)で開かれた国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)は、化石燃料からの脱却方針で合意した。ケリー氏は気候危機回避について「楽観している。ただし約束を実行できればだ」と述べた。今年アゼルバイジャンで開かれるCOP29では「(途上国支援の)資金に議論が集中するだろう」と展望した。