地方トップ、習氏礼賛一色

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共同通信
全人代の分科会に臨む陝西省の趙一徳共産党委員会書記(中央)=6日、北京の人民大会堂(共同)

 【北京共同】中国の全人代に出席している各地方政府の代表団が6日、北京でそれぞれ会議を開いた。米欧と異なる発展モデル「中国式現代化」を掲げる習近平国家主席の方針を「着実に推進する」と各トップが相次ぎ表明。指導部は習氏の側近で固められ、礼賛一色となっている。

 地方経済はコロナ流行で打撃を受け、不動産不況で疲弊している。国家安全を重視する習氏の方針が経済停滞を招く懸念が指摘されており、各地方政府が習氏の方針に従うことで景気回復につながるか不透明だ。

 国営中央テレビによると習氏は6日、人民政治協商会議の会合に出席。昨年にコロナ収束後の経済回復を全力で推進し並々ならぬ成果を上げたと述べた。