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共同通信
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岸田文雄首相は7日に在職日数が886日に達し、故田中角栄元首相と並んだ。戦後では9位タイ。当初「今太閤」ともてはやされた田中氏は狂乱物価に直面し、自身の金脈問題で退陣した。岸田氏も物価高や自民党派閥の裏金事件で政権浮揚が見通せない苦境にある。
田中氏は「日本列島改造論」を掲げ、日中国交正常化を成し遂げた。後援会「越山会」がフル回転した選挙では無類の強さを誇った。高等小学校卒で首相に上り詰め、現在も根強い人気がある。
岸田氏は著書で、越山会を「地元の経済界の重鎮を会長に据えたピラミッド型の後援会」と論評。「私も田中元首相のまねをして組織をつくろうとしたがうまくいかない」と振り返った。