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共同通信
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石川県能美市の辰口中の生徒が7日、東日本大震災からの復興を願って栽培したひまわりの種を金沢市内で配った。種は震災後に宮城県名取市の閖上地区から譲り受けたもので、歴代の生徒が大切に育ててきた。1月の能登半島地震の発生を受けて「震災を心に留めてしっかり備えてほしい」との思いを込めた。
観光客でにぎわう近江町市場で生徒代表の2人が10粒ほどの種が入った袋を次々と手渡した。受け取った人は「大切に育てます」などと笑顔で応じていた。用意した100袋は約1時間で配り終えた。
閖上地区は津波で750人以上が犠牲となった。その際、地区の住民を元気づけようと育てられたのが閖上ひまわりだった。