共和党、ヘイリー氏が撤退し決着

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共同通信
6日、米南部サウスカロライナ州で演説し、大統領選からの撤退を表明するヘイリー元国連大使(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米大統領選の共和党候補指名争いで、ヘイリー元国連大使(52)が6日、選挙戦から撤退し、レースが決着した。トランプ前大統領(77)の指名が確実となり、民主党から再選を目指すバイデン大統領(81)と2020年の前回大統領選に続いて再び対決する。トランプ氏は、バイデン氏との討論を要求した。

 ヘイリー氏はトランプ氏支持を明言しなかった。トランプ氏は15州の予備選などが集中した5日のスーパーチューズデーで14州を制した。一騎打ちを続けたヘイリー氏は、東部バーモント州での辛勝にとどまった。6日、地元の南部サウスカロライナ州で演説し「候補者ではなくなるが、声を上げるのはやめない」と述べた。

 通算23勝2敗となったトランプ氏を祝福したが「支持しなかった党内外の票を獲得できるかは彼次第だ」と指摘。「ウクライナ、イスラエル、台湾に寄り添うべきだ」とし、米国第一主義のトランプ氏にくぎを刺した。「憎悪と分断の暗闇に背を向けなければならない」とも訴えた。

5日、米フロリダ州の私邸マールアラーゴで演説するトランプ前大統領。米大統領選の共和党候補指名争いの天王山スーパーチューズデーで14州を制し、圧勝した(ロイター=共同)
演説するヘイリー元米国連大使=2日、マサチューセッツ州(AP=共同)