保革対立も政策論議低調

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共同通信
国民との「民生討論会」に出席した尹錫悦大統領=5日、韓国・光明(大統領府提供・共同)

 【ソウル共同】韓国総選挙は4月10日の投開票まで1カ月を切った。劣勢との見方が強かった尹錫悦政権の保守系与党「国民の力」が世論調査で優勢に転じ、国会議席の過半数を握る革新系最大野党「共に民主党」は公認候補選びで李在明代表に近い人物の露骨な優遇が指摘され、支持率が低迷。二大政党の対立が深まる一方で、政策論議は低調だ。

 韓国は最近、政府の医学部定員増の方針に反発した研修医らの職場離脱問題で持ちきりだ。医療界の「エゴ」との見方が広がり、医師らと対決する尹政権に一定の支持が集まっている。次期大統領候補の一人と目される与党の韓東勲・非常対策委員長(党の暫定トップ)の党運営も安定。