工藤会「意思決定の在り方不明」

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共同通信
特定危険指定暴力団工藤会トップの野村悟被告らの控訴審判決公判を終え、福岡高裁から出る警察車両=12日午後、福岡市

 特定危険指定暴力団工藤会が関わった一般市民襲撃4事件で、殺人や組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われた会トップの総裁野村悟被告(77)の控訴審判決で、福岡高裁(市川太志裁判長)は12日、無罪とした1998年の元漁協組合長射殺事件当時の組織に関し「意思決定の在り方は不明としか言いようがない」と共謀を認めなかった。

 高裁は、組織的殺人未遂の3事件は有罪と判断。21年8月の一審福岡地裁判決を破棄し、無期懲役とした。ナンバー2の会長田上不美夫被告(67)を無期懲役とした一審判決は支持し、被告側の控訴を棄却した。

 両被告の弁護人は、最高裁に即日上告したと明らかにした。