西山ファーム元幹部を逮捕

Published by
共同通信
インドネシアから移送され、成田空港に到着した山崎裕輔容疑者=13日午前6時56分

 全国から計133億円を不正に集めたとされる岡山県赤磐市の観光農園経営会社「西山ファーム」の詐欺事件で、愛知県警は13日、元代表取締役山崎裕輔容疑者(43)を潜伏先のインドネシアから日本に移送し、詐欺容疑で逮捕した。日本出国から4年が経過し、実質的トップへの捜査が、ようやく本格化する。県警は事件の全容解明とともに、逃走時の支援者や資金調達などについても調べを進める。

 県警によると、西山ファームは2015年から果物などの海外転売事業を展開、19年に事実上破綻した。事業に出資すれば配当を上乗せして返金するとうたい、愛知県を中心に31都道府県の930人から金を集めたとされる。

 捜査関係者によると、山崎容疑者は同社幹部らと共謀し、19年にかけ、横浜市の女性らに「配当を得るには保証金が必要」などとうそを言い、商品購入代金や保証金名目で金をだまし取った疑いが持たれている。

 県警は21年に元幹部や勧誘役の男5人を逮捕し、主導したとみられる山崎容疑者の逮捕状も取得した。5人はいずれも有罪が確定している。