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共同通信
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北海道白老町の「白老アイヌ協会」が先住民に対する施策の調査や民族交流のため、今秋に台湾の先住民「タロコ族」が暮らす花蓮県秀林郷を視察する計画であることが13日、分かった。協会の海外視察は1948年に前身組織が設立されて以来初といい、海外の事例を「先住権」を訴える活動に生かす考えだ。
町などによると、11月上旬頃に協会の山丸和幸理事長らが訪台し、秀林郷でタロコ族と文化交流などを行うほか、台北市で開催予定の「国際旅行博」に大塩英男町長らと参加する計画。事業費約500万円のうち約8割は新年度のアイヌ政策推進交付金を充てる方針で、町議会の特別委員会で近く議案を審査する。