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共同通信
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役職員に威圧的な言動や過度な叱責など不適切な行為をしたとして解任された北海道大の名和豊春前学長が、北大と国を相手取り、処分の取り消しや計約1460万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁は13日、請求を棄却した。
名和氏側は「反論の機会がなく、解任の手続きが適正ではなかった」などと主張。右田晃一裁判長は、大学側が文部科学相に解任を申し出る審議を開くに当たり、名和氏に事実関係の調査報告書を共有していたことから「意見陳述の機会が実質的に与えられていた」と判断した。
また大学側が威圧的だと主張する複数の言動に、名和氏側は事実関係を否定するなどしたが、職員の証言などから主張を退けた。