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共同通信
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【マニラ共同】「ルフィ」などと名乗る邦人による一連の事件に絡み、フィリピン司法当局者は13日、首都マニラ周辺で活動する暴力団系の日本人集団「JPドラゴン」が特殊詐欺事件の組織全体を統括していたと共同通信に述べた。JPドラゴンの「ナンバー3」とみられるコヤマ・トモヒロ容疑者(49)を拘束したことも明らかにした。パスポートには漢字で小山智広との署名がある。
フィリピン司法当局者によると、コヤマ容疑者はマニラで1月24日、フィリピン警察に国内の詐欺容疑で逮捕され、1~2週間後に入管に引き渡された。JPドラゴントップの日本人の男(53)らと共に、日本側から窃盗容疑で指名手配されている。トップの男は逃亡中という。
同当局者は「日本で調べた結果、JPドラゴンが(ルフィの)組織を運営していることが判明した」と説明した。JPドラゴンは2018年ごろ結成。
コヤマ容疑者は、日本が19年にフィリピン側に通告した容疑者リスト10人の中に、今村磨人被告(39)=強盗致死罪などで起訴=らと共に含まれていた。