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共同通信
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【ワシントン共同】米上院民主党トップのシューマー院内総務は14日の議会演説で、パレスチナ自治区ガザ情勢を巡り、イスラエルのネタニヤフ首相とその政権が中東和平の「大きな障害になっている」と強く批判し、総選挙実施を求めた。米政権与党の幹部による異例の発言で、波紋が広がっている。
自身もユダヤ系のシューマー氏は、生涯にわたってイスラエルを支持するとしつつ、ネタニヤフ政権がガザでの民間人の甚大な犠牲に「あまりにも寛容」だと指摘。極右閣僚を含むネタニヤフ政権が、イスラエルの現状にふさわしくないと指弾した。
国際社会でイスラエルへの支持が記録的に低くなっていると指摘し「のけ者になれば、イスラエルは生存することができない」と強調。イスラム組織ハマスとの休戦を支持すると述べた。
パレスチナ国家樹立によるイスラエルとの「2国家共存」に向け、バイデン政権にネタニヤフ政権への圧力を強めるよう促した。中東和平の障害として、ハマスのほか、パレスチナ人の信任が得られていないアッバス自治政府議長も挙げた。