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共同通信
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太平洋戦争中に活動した旧関東軍防疫給水部(731部隊)の元隊員の証言について、長野県飯田市の平和祈念館に展示するよう求めている市民団体が20日、市内で学習会を開いた。講演した明治大の山田朗教授(日本近現代史)は「加害の歴史を知らないと、諸外国との間で歴史認識のギャップが生じてしまう」と述べ、歴史を継承する必要性を強調した。
731部隊は戦時中、満州(現中国東北部)で捕虜に人体実験を行い、細菌兵器の開発を進めたとされる。隊員には飯田市などの出身者もおり、市民団体「飯田市平和祈念館を考える会」が市教育委員会に展示を求めていた。