ロシア凍結資産全体を支援に

Published by
共同通信
2月、キーウ市内で記者会見するウクライナのゼレンスキー大統領

 【ブリュッセル共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ブリュッセルで開かれているEU首脳会議でオンライン演説し、欧州で凍結されたロシア中央銀行の資産から生じる利子などの収益をウクライナの軍事支援に充てる計画を巡り、資産自体をウクライナ支援に使うべきだとの考えを示した。

 凍結資産の扱いでは法的な問題点を指摘する声があり、EUは元本ではなく収益の活用を検討している。

 EU首脳らは、凍結資産から年間30億ユーロ(約4900億円)の収益が見込まれるとして、9割をウクライナ支援向けにEUの基金に移し、残り1割についてはEU予算を通じたウクライナの防衛産業支援に回す案を協議している。