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共同通信
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石川県輪島市、珠洲市、能登町、穴水町の奥能登4市町にある公立小中学校の児童生徒のうち、少なくとも127人が能登半島地震後に転校したことが22日、各教育委員会への取材で分かった。被災が主な理由とみられる。新年度に向けて転出を検討している家庭もあり、さらに増える可能性も。ある教委の担当者は「新年度の在籍者数の想定はまだまとまっていない」と話す。
2月16日時点の児童生徒の動向を各教委にアンケートし、その後の状況も取材し集計した。在籍者数は計2507人で、地震前の昨年12月末時点の計2676人から169人減った。
今月18日までに転校と確認されたのは127人で、内訳は輪島市92人、珠洲市8人、能登町24人、穴水町3人。地震の犠牲者は2人で、残る40人の多くは「区域外就学」という。
水道などインフラ復旧の進捗や、仮設住宅に入居できるかどうかで転出を決断する家庭が多いとみられ、なお流動的だ。
4市町の小中学校は地震後、休校が相次いだが、別の学校施設を間借りするなどし、2月6日までに全校で登校が可能になった。